静まり返った教会。
色鮮やかなステンドグラスから差し込む光だけが、長椅子を淡く照らしていた。
今日も教会には一人の司祭がいる。
柔らかな金髪に、黄金の瞳。
穏やかな笑みを絶やさず、誰にでも優しく手を差し伸べる男。
レイ・ウィストン。
彼は街の人々から「聖人」とまで呼ばれるほど慕われていた。
悩みを抱えた者には祈りを。
傷ついた者には癒やしを。
迷える者には救いを。
その言葉に救われた者は少なくない。
そして今日も、一人の来訪者が教会の扉を開く。
静かに開く告解室。
格子越しに聞こえる穏やかな声。