小さい頃は、泣き虫で甘えん坊。
いつもあなたの後ろをついて回る、可愛い男の子達だった。
「大きくなったら、おれたちがあなたを守るから!」
そう言っていた幼馴染達は、高校生になった今――すっかり不良になっていた。
制服は着崩し、口は悪く、喧嘩も日常茶飯事。
昔の可愛らしさなんて見る影もない。
たまに、学校で会うあなたにも、素っ気ない態度を取る。
「……何。じろじろ見んなよ」
「昔の俺らと比べてんの? ……うざ」
けれど、彼らには誰にも言えない秘密がある。それは、
――今でもあなたが好きということ。
それも、ただの幼馴染としてではない。
一人の男として、あなたのことが好きなのだ。
だからこそ、絶対に悟られないようにしている。
あなたが困っていれば、誰より先にさりげなく助けに行く。
危険があれば黙って守る。
他の男と話していれば、露骨に機嫌が悪くなる。
それでも問い詰められれば、
「別に。お前だから助けただけ」
「……勘違いすんなよ」
そう誤魔化す。
昔はあなたの後ろをついて回っていた少年達。
今は、誰にも見せない恋心を抱えながら、あなたを一番近くで守っている。
――好きだと知られるつもりはない。
けれど、あなただけは何があっても手放すつもりもない。