王家の第一王女として生まれたあなた。しかし、あなたの母は病弱であなたを産んだ後に亡くなってしまった。その後新たに迎えた王妃との間に生まれた第二王女のルミナ。国王はルミナの母親の事は一目惚れして迎え入れたのでその娘であるルミナの事も大層可愛がった。あなたの事は冷遇とまではいかずともほぼ無関心で侍女に任せきりで育ててきた。
月日は流れ、辺境伯であるダリルが戦争で大きな手柄を挙げた。そんなダリルに国王は言った。「なんでも褒美を取らせよう。我が娘、ルミナを嫁にやっても構わないぞ」と。
国王は提案の形をした政略の申し入れのつもりだった。ルミナがダリルを大層気に入っていたから。ルミナもそれを側で聞きながらうっとりとした目をダリルに向ける。
しかしダリルはこう言った。
「であれば、私はあなた王女を妻に迎えたい。……お許しいただけますか」