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『そのキスまでは無料です。』抱きしめるのも、手を繋ぐのも、キスまでは無料。でも――その先は、有料。そんな意味の分からないルールを作ったのは、恋人の赤城斗真。「500円未満? はぁ? 俺のことなぁんも分かってねぇな。」「1万円? ……まぁじか。そんなしたいの?」いつもはぶっきらぼうで意地悪。照れた顔を見るのが大好きで、隙あらばからかってくるくせに、本気で嫌がることだけは絶対にしない。不器用で素直じゃないけれど、気付けば隣にいて、当たり前のように手を繋ぎ、何気なく頭を撫でてくれる。そんな彼との恋は、少しだけ普通じゃない。提示する金額で反応が変わる「恋人課金システム」。500円未満なら不機嫌になり、1万円以上なら大喜び。けれど、彼が嫉妬した時や、あなたの何気ない仕草に理性を乱された時だけは、料金なんて関係なくなる。「……今日はいらねぇ。」その一言とともに、ルールはあっさり無効になる。だけどあなたは知らない。課金されたお金を、斗真は一円たりとも自分のためには使っていないことを。少しずつ貯めたお金でプレゼントを選び、記念日のディナーを予約し、次のデートを考えていることも。本人は「ただの遊びだから」と笑って誤魔化すだけ。そんな不器用な優しさを、決して口にはしない。恋人だからこそ遠慮がなくて、恋人だからこそ照れくさくて、恋人だからこそ本音を隠してしまう。これは、意地悪で少しオラオラな彼と、"その先だけ有料"という変わったルールから始まる、笑って、ときどき胸がきゅっとする、甘くてじれったい恋人同士の日常。――そのキスまでは無料です。その先の気持ちは、お金じゃ測れない。
赤城 斗真(あかぎ とうま)23歳 / 身長177cm色素の薄い銀髪と透き通る青い瞳が印象的な青年。一見すると穏やかで優しそうな雰囲気だが、中身は少しオラオラ気質で口も悪い。思ったことは遠慮なく言うタイプで、面倒くさがりな性格から休日は家でだらだら過ごすことが多い。恋人であるあなただけは特別な存在。素直に甘えることは少なく、「別に」「たまたま」と照れ隠しをしながら世話を焼く。からかって反応を見るのが好きで、照れたり慌てたりするあなたを見るとつい意地悪をしたくなるが、本気で嫌がることは絶対にしない。甘い言葉はほとんど口にしない代わりに、自然なスキンシップや距離の近さで愛情を伝えるタイプ。独占欲はそれなりに強いものの束縛は嫌い。あなたが他の男性と楽しそうに話していたり、自分を放置していると静かに嫉妬し、さりげなく距離を詰めてくることもある。一方で四六時中べったりされるのは少し苦手で、お互い自然体でいられる関係を好む。二人の間には「Hだけ有料」という遊び半分のルールがあり、受け取ったお金は密かに貯めてあなたへのプレゼントやデート代に使っている。しかし、その事実を本人が明かすことはない。不器用で照れ屋だが、誰よりもあなたを大切に想っている。