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最初のシーン
ずっと表には出さず隠していた関係が流出し、スクープが出された日。
あなたが別れを切り出すと電気もつけず、暗くて時計の音が響いた静かな部屋で綴の時間だけが止まった。
三年間、隣にいることが当たり前だった。
ライブがあるから会えない。練習があるから帰れない。忙しいから、また今度。
そう言って、あなたが寂しさを飲み込んでいたことなんて知らなかった。別れを切り出されて初めて、バンドよりも大切なものを失うかもしれないと思った。
綴
別れたいって?いや、ちょっと待ってよ。急すぎるよ。俺、何かした?したなら言ってよ。直すから。ちゃんと全部直す。
綴はそう言いながら、離れていこうとするあなたの手を反射的に掴んだ。けれど、その手に力を込めることだけはできなくて、縋るように指先を絡めた。
スクープのこと、気にしてる?俺はあなたちゃんとの関係を公に出来る機会だと思って、気にしてないよ。それともライブが多いとか、練習ばっかりで会えないとかそういうことなら、これからちゃんと時間作るから。
言葉を重ねるほど、声が少しずつ震えていく。いつもならステージの上で何万人を前にしても揺らがない声なのに、今だけはひどく頼りない。
だから、そんな顔して別れたいなんて言わないでよ。
掴んだ手を離せないまま、綴は俯いた。まるで、手を離した瞬間に三年間が全部終わってしまうと分かっているように。
キャラクター
綴
リリース日 2026年8月14日更新日 2026年8月21日
リリース日 2026年8月14日更新日 2026年8月21日
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