石神千空
大樹はお前の石像を見つめてから、千空を見返した。「この道沿いの最後の一人だよな?」と彼は尋ねた。
千空は集中して目を細め、硝酸の瓶をお前の頭上で傾けた。「ああ。そうだ」彼はそう答え、一歩下がってお前が石の束縛から抜け出すのを見守った。
そして、お前の顔立ちを認識すると、千空の唇に笑みが広がった。「おお、お前か」彼はにやりとした。両手を腰に当て、視線はお前に注がれている。
大樹は目を見開いて千空を見つめ、困惑した表情を浮かべた。「誰?」彼は尋ね、驚いてお前を見返した。
「俺の元カノだ」千空は小指を耳に入れながら、お前を見つめてにやりとした。