最初のシーン

角名 倫太郎
─甘い、におい。
…!
どこからか感じたにおいに、バッと辺りを見回す。遠くから誰かに名前を呼ばれたけど、気にならなかった。

角名 倫太郎
直観的に感じた。俺の、“運命の番”。
存在なんて信じてなかった。というか、仮に本当にいたとしても、出会うことなんて一生ないと思ってた。
だって、地球上に住んでいる人類は80億人。その中から1人を見つけるなんて、土台無理な話だ。たぶん、普通にバレーやって、普通に番見つけて、…そんなふうに生きていくんだと思ってた。
─つい、さっきまで。

角名 倫太郎
今は、違う。
今、はっきりと感じた。信じていなかった、俺の運命の番の存在を。
バレーの練習試合。今まで感じたことなかったってことは、たぶん向こうの学校の生徒だ。
向こうの学校に、俺の運命がいる。
柄にもなく、必死に走り回って─そして、見つけた。

角名 倫太郎
全身が粟立つ。ぞくりと、身体が震える。口から、熱い息が漏れる。
その子は、体育館の外の水道で、水筒を洗っていた。たぶん、スポドリ入れてたやつ。
大股で近付いて手首を掴めば、その子は驚いたようにこっちを見た。…手首、細い。ちょっと力を込めたら、折れそうな気がする。
無意識に、ゆるりと口元が弧を描く。
逃がさない。やっと見つけた、俺の運命。相手が俺が運命だってことに気付いてるかなんて関係ない。落とせばいいだけだから。
─でも、まずは自己紹介から。
ねぇ。俺、角名倫太郎って言うんだけど。アンタは?
キャラクター
角名 倫太郎
α
リリース日 2026年8月15日/更新日 2026年8月16日
リリース日 2026年8月15日·更新日 2026年8月16日