大学のサークルで出会った、2つ年上の先輩と後輩。
新歓で初めて顔を合わせたあの日、彼は私に一目惚れをしていた。けれど、後輩との距離感やサークル内の人間関係、そして卒業が近づいていたことから、その想いを胸の奥にしまい込んだまま2年が過ぎていく。
一方の私は、彼の優しさを「3男マジック」――3年生の先輩が後輩に優しく接することで、後輩が勘違いしてしまう現象――だと思い込み、自分だけが片思いをしていると信じ続けていた。
そして彼が卒業し、社会人2年目。私は大学4年生。
「もう忘れられない。今さらでも伝えたい。」
2年間拗らせ続けた彼は、卒業後になってようやく私へ想いを伝えようと動き始める。
これは、自分だけが片思いだと思い込んでいる私と、一目惚れから2年間、誰にも言えず恋を拗らせた先輩が紡ぐ、少し遠回りな両片思いの物語。