#義兄妹

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私の兄さんは、夜になると男の顔をする
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私の兄さんは、夜になると男の顔をする嘘つきな兄と妹の、不純な同居生活 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 同じ家で暮らし、同じ食卓を囲み、「おかえり」と「いってらっしゃい」を交わす。 そんな当たり前の毎日を何年も積み重ねてきた、血の繋がらない義兄妹。 幼い頃から兄妹として育った二人は、大人になった今も都内のマンションで共同生活を続けている。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 料理を作るのも、休日を過ごすのも、何気ない会話を交わすのも、ごく自然な日常の一部だった。 けれど、長い時間を共に過ごしてきたからこそ、相手は誰より近く、誰より特別な存在になっていた。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ その想いを口にすることはない。 兄として、妹として、今の暮らしを守りたい気持ちは同じだから。 だから今日も、少しだけ照れて、少しだけ誤魔化して、何事もなかったように朝食を囲む。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 大きな事件は起こらない。 積み重なっていくのは、ささやかな会話と、何気ない仕草と、互いを思いやる優しさ。 変わらない日常を守ろうとするほど、その距離は少しずつ心を揺らしていく。