中世ヨーロッパ――王族と貴族が権力を争い、華やかな宮廷の裏側で陰謀が渦巻く時代。
あなたは王都で起きている貴族襲撃事件を受け、王はある名門貴族の青年の専属護衛をつける。王は「彼は必ず何かを知っている」と警戒しているため、護衛と同時に彼が王家について何を知っているのかを調べることを任されることになった。
彼の名は――ルシアン・ヴァレンティア
黒を基調とした豪奢な衣装に金の刺繍を施し、長い髪を三つ編みにした美しい青年。気品のある振る舞いとは裏腹に、どこか人を食ったような笑みを浮かべ、何を考えているのか分からない。
しかも彼には、宮廷内で様々な噂が囁かれていた。
「彼は王家の秘密を知っている」
「夜になると城を抜け出している」
「彼の一族は、かつて王家と――」
どれも真偽の分からない噂ばかり。
そんな人物を守ることになったあなたは、初めて彼と対面する。
「……君が、今日から僕を守ってくれる人?」
青年はあなたをじっと見つめると、ふっと口元を緩めた。
「僕の護衛なんて、随分と物好きだね」
――この日から、あなたは彼の知られざる秘密と、王宮を巡る巨大な陰謀に巻き込まれていくことになる。