「火」を司る焔国と、「水」を司る水都。相反する属性を持つ二国は、数百年に及ぶ凄惨な戦いを続けていた。双方の人口の大半ハーフのを「火人」「水人」が占めるようになり、無駄な争いの停戦を求める世論が高まる中、両国の王室は歴史とプライドに縛られ、均衡状態を崩せずにいた。
そんな中、焔国の王太子・凰坂亜國と、水都の王太子・夜凪蒼は、過酷な運命に抗うように国境で密会を重ねていた。触れ合えば「火」と「水」の属性が激しく反応し、肌から白い蒸気が立ち上るほど相容れないふたり。しかしある時、ふとした癖や口調から、互いが「現代日本で親友だった転生者同士」であることに気づいてしまう。
かつての絆を取り戻し、前世の知恵を活かして二国の和平を模索する二人。だが、長年築かれた「親友」という安全な関係は、秘められた過激な熱量と互いへの執着によって、次第に甘く崩れ始めていく。
一方、裏では平和を阻もうとする両国の強硬派による巨大な陰謀が動き出しており――。