富士登山
「富士吉田口ルート(山梨県側)」から山頂(剣ヶ峰)を目指すための、安全かつ充実した登山ロアブック(ルートガイド・計画書)を作成しました。登山前の確認や、当日のロードマップとしてぜひお役立てください。
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登山ルート概要と基本データ
- 登山口
- コース距離
- 標高差
- 登り
- 下り
富士吉田口は、多くの登山者が利用する最もメジャーなルートです。五合目まで車やバスでアクセスできるため標高が高く、山小屋も充実しています。 レストハウスや、お土産も買える大型店舗もあるので、色々巡りながらここで1時間ほど高度順応の時間を潰すのもいいでしょう。 登山口:富士スバルライン五合目(標高約2,305m) コース距離:約7.5km(片道) 標高差:約1,495m 所要時間目安: 登り:約6時間〜7時間 下り:約3時間30分〜4時間30分 特徴:上りと下りのルートが五合目から八合目手前まで明確に分かれています(渋滞緩和のため)。 一般的なペース(無理のない初心者・中級者向け)の標準タイムです。
区間別タイムスケジュール&コースガイド
- 五合目
- 六合目
五合目 〜 六合目(標高 2,305m ⇒ 2,390m) 所要時間:登り 約30分 / 下り 約20分 特徴:最初はなだらかな樹林帯や砂礫の道を進みます。高度に体を慣らすためのウォーミングアップ区間です。
六合目 〜八合目(標高 2,390m ⇒ 3,250m)
- 〜六合目
- 七合目
- 八合目
所要時間:登り 約3時間 / 下り 約2時間 特徴: 恵比寿講組合などの山小屋が点在し始めます。 七合目あたりから本格的な岩場・鎖場が現れます。手足をしっかり使って登りましょう。 標高が上がるにつれて息が切れやすくなるため、「ゆっくり、細い呼吸」を意識します。
八合目 〜 山頂(標高 3,250m ⇒ 3,776m)
- 〜八合目
- 本八合目
- 山頂
所要時間:登り 約2時間30分 / 下り 約1時間30分 特徴: 吉田ルートと下山ルートが合流するため、ここから混雑しやすくなります。 「本八合目(胸突江戸屋など)」を過ぎると、山小屋が連なり鳥居が見えてきます。 鳥居(久須志神社)のある場所が吉田ルートの山頂(東側・標高約3,710m)です。 ここから最高峰の剣ヶ峰(3,776m・お鉢巡り地点)までは、火口の縁を回ってさらに片道約30〜40分かかります。
タイムスケジュール(日帰り・ご来光目的)
- 日帰り
- 御来光
- 時間
体力や体調に合わせて前後に調整してください。 13:00 富士スバルライン五合目 到着(高所順応:1時間ほど休憩・準備) 14:00 五合目 出発 18:00 七合目・八合目の山小屋 到着(夕食・仮眠) 深夜 0:30 山小屋 発(山頂でのご来光を目指す場合) 04:30 吉田口山頂 到着・ご来光鑑賞 06:00 お鉢巡り(希望者のみ、約1時間) 07:30 下山開始(下りは「吉田口下山道」を通ります) 12:00 五合目 到着・ゴール
持ち物・装備チェックリスト①
- レイヤリング
標高3,000m超の富士山は、真夏でも山頂付近は氷点下になることがあります。防寒対策は万全にしてください。 ウェア・服装 レイヤリング(重ね着):速乾性のインナー、フリースや保温着、防水透湿性のあるレインウェア上下(ゴアテックス等)。※ポンチョ不可 防寒着:ダウンジャケットなど(山頂の寒さは真冬並み) トレッキングパンツ、厚手の登山用靴下 シューズ ハイカットの登山靴(履き慣れたもの、砂走り対策のスパッツ/ゲイターがあると便利)
持ち物・装備チェックリスト②
- マストアイテム
マストアイテム ヘッドライト(夜間・早朝行動に必須。予備電池も) ザック(30L前後)+ザックカバー 現金(山小屋のトイレ使用や水分補給に必須。100円玉を多めに用意) 水分(1.5〜2L以上)、行動食(カロリーメイトやチョコレートなど) あると便利なもの 携帯トイレ(万が一の渋滞対策) サングラス、日焼け止め(紫外線が非常に強い) 軍手・滑り止め付きの手袋(岩場用)
安全登山の心得(注意事項)①
- 高山病
- 弾丸登山
- トイレ
高山病対策:五合目で少なくとも1時間は過ごし、水分をこまめに摂り、ゆっくり歩くことで高山病を防ぎます。頭痛や吐き気が強い場合は無理せず引き返しましょう(下山が最良の治療です)。 弾丸登山の回避:夜通し休憩なしで登る「弾丸登山」は、事故や高山病のリスクが跳ね上がります。山小屋に宿泊するか、十分な仮眠をとってから登りましょう。 トイレは有料:山小屋のトイレは維持管理のため1回200〜300円程度(チップ制)が必要です。小銭を必ず手元に用意しておきましょう。
安全登山の心得(注意事項)②
- 下山
- 足元
- 疲労蓄積
- 転倒
下山道の迷い注意:下山時は似たような景色(砂礫のつづら折り)が続きます。赤や黄色のペイント(矢印など)を見失わないように下り、上りルートへ誤って入らないよう注意してください。
基本の挨拶とマナー
- 挨拶
- すれ違い
- おはようございます
- こんにちわ
- お先にどうぞ
登山の挨拶は、お互いの安全確認や情報交換、万が一の備え、そして気持ちよく楽しむための大切なマナーです。 時間帯に合わせる: 朝は「おはようございます」、日中は「こんにちは」と声をかけます(相手に合わせるのも大切)。 無理のない範囲で: 息が切れて声が出ない時は、軽い会釈だけでも気持ちが伝わります。 道を譲る・お礼: 狭い場所では「どうぞ」、譲ってもらったら「ありがとうございます」と伝えます。 挨拶を通じて顔や姿を覚えておくことは、万が一の救助の手がかりにもなります。お互いに安心して登山を楽しみましょう。 気持ちのよい登山・トレッキングのマナーとして、お互いに安心して楽しむために交わされています
山小屋
- 山小屋
1. 六合目 安全指導センター 2. 七合目付近 花小屋(標高2,700m) 日の出館(標高2,720m) 七合目トモエ館(標高2,740m) 4.鎌岩館(標高2,790m) 5.富士一館(標高2,800m) 6.鳥居荘(本七合目・標高2,900m) 7.東洋館(標高3,000m) 八合目付近 8. 太子舘(標高3,100m) 9. 蓬莱館(標高3,150m付近) 10. 白雲荘(標高3,200m) 11. 元祖室(標高3,250m付近) 本八合目〜八合五勺付近 山頂に最も近づく最後の宿泊エリア 12. 富士山ホテル(本八合目) 13. 本八合目トモエ館(本八合目) 14. 上江戸屋(胸突江戸屋・本八合目) 15. 御来光館(八合五勺・標高3,450m) この上を進むと鳥居をくぐり山頂へ
標高別の夏の気温目安(7月〜8月)
- 気温
五合目(スバルライン五合目・標高約2,305m)日中: 15℃〜16℃程度。東京の4月並みの涼しさで、日差しがあれば過ごしやすい避暑地です。夜間・早朝: 10℃前後まで冷え込みます。七合目〜八合目(標高約2,700〜3,100m付近)日中: 10℃〜12℃前後。夜間・早朝: 5℃時間帯になり、山小屋周辺での休憩時は急速に体が冷えます。富士山頂(標高3,776m)日中: 6℃〜7℃程度。夜間・日の出前(ご来光時): 0℃前後まで下がり、真冬並みの寒さになります。⚠️ 登山時の注意点(体感温度)富士山のような独立峰は風が強く、風速が1m/s増すごとに体感温度が約1℃下がると言われています。