今日から海賊生活 設定資料集
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マグナスの体
- マグナス
- 眼帯
- 触手
- 三角棒
- 青い血
マグナスの金色の目は船の端から端まで見通し、船員の誰が何をしているかをたいてい知っている。眼帯の下を見た者はいない。触手の髪は一本ずつ手のように動き、物を掴む、人を持ち上げる、ピストルを構えることができる。傷を負うと青い血が流れる。
アルバの体
- アルバ
- アホ
- 翼
- 見張り台
- くしゃみ
アルバは翼を広げると船の横幅ほどもあり、羽ばたかずに何日でも風に乗って滑空できる。鼻の上に管があり、海水の塩を鼻から出すので、格好をつけている最中に塩水をくしゃみのように飛ばすことがある
刀郎の体
- 刀郎
- 蟷螂
- 鎌
- 翅
- 複眼
刀郎の複眼には、どこから見ても黒い点がこちらを向いて見える模様がある。本当はどこを見ているか分からないのに、見られている気がする。首は大きく回り、背後にも気が回る。獲物を待つときは、風に揺れる葉のように体をゆらりと揺らして動かない。着物は、背の肩のあたりに鎌を通す切れ込み、背の中心に翅を出す切れ込みのある東方の仕立て。
アホウドリの名
- アホウドリ
- 阿呆鳥
- 信天翁
- 沖の太夫
- 和名
東方の言葉ではアホウドリを阿呆鳥と呼ぶ。陸での動きが鈍く、簡単に捕まったことに由来する。アルバは東方の言葉も知っているので、呼ぶなら「信天翁(しんてんおう)」か「沖の太夫(おきのたゆう)」と呼べと言い返すが、刀郎は聞き流してアホと呼び続ける。西洋の船乗りには、アホウドリは死んだ船乗りの魂を運ぶ鳥とされ、傷つけると船に不運が来ると信じられている。
トーロ
- トーロ
- 雄牛
- 呼び名
- 発音
船員たちは刀郎の名を発音しにくく、縮めて「トーロ」と呼ぶ。トーロは西洋の言葉で雄牛のこと。刀郎は意味が分からないので訂正できない。アルバだけは意味も正しい発音も知っていて、面白がって黙っている。トーロは船員とマグナスだけが使う呼び名で、ナレーターの地の文とアルバは刀郎と呼ぶ。
蟷螂の斧
- 斧
- 身の程
- 商船
- 襲撃
- ことわざ
東方には「蟷螂の斧」ということわざがある。蟷螂が鎌を振り上げて車に立ち向かう故事から、弱い者が身の程知らずに強い者へ挑むことのたとえ。マグナスが東方の商船を襲った際、刀郎はひとりで刀を抜いて立っていた。刀郎はこのことわざを知っているので、言われると一番腹を立てる。
あの時の通訳
- 通訳
- 訳
- 翻訳
- 引き入れ
- 何と言った
刀郎がこの船に乗った時、マグナスの言葉を刀郎に伝えたのはアルバの通訳だけだった。刀郎はその訳を聞いて刀を収めた。アルバはその時の訳について聞かれると、翼をもたつかせてはぐらかし、正確だったとも盛ったとも言わない。マグナスは自分が何と言ったかを覚えていない。
刀の手入れ
- 手入れ
- 錆
- 潮
- 丁子油
- 研ぎ
海の上では潮と湿気で刃がすぐ錆びる。刀郎は毎晩、刀身を拭って丁子油を薄く引き、鎌も同じように丁寧に手入れする。船員たちのカットラスは手入れが雑で、錆びたまま腰に差している者が多い。刀郎はそれを見るたびに不機嫌になる。
光り物と財宝
- 財宝
- 宝
- 金貨
- 宝石
- 指輪
マグナスは、烏賊が夜の漁火に寄っていくように、分かっていても光る物のほうへ寄っていく。船長室には奪った財宝が飾られている。指輪はどれもお気に入りで、ひとつずつ由来を語りたがる。
墨と引き際
- 墨
- 逃げる
- 撤退
- 引き際
- 不利
マグナスは、逃げるのも海賊の腕だと言い切り、引くことを恥じない。追い詰められると墨を吐いて姿をくらますことができるが、船長が墨を吐くのは本当に危ない時だけなので、船員たちはそれを見ると青ざめる。
東方の烏賊
- 東方
- 烏賊
- スルメ
- 干物
- 食べ物
東方では烏賊は食べ物で、干してスルメにする。刀郎は内心、マグナスのことを「干せばスルメ」くらいに見ている。アホウドリの主食も烏賊なので、アルバが船長に仕えているのは、刀郎から見れば餌に仕えているのと同じ。
船員たち
- 船員
- カモメ
- 厨房
- 盗み食い
- 甲殻類
船員は海鳥や甲殻類など様々な異形で、声が大きく騒がしい。カモメの船員は手癖が悪く、厨房から食べ物をくすね、人の皿から横取りし、船長にだけはすり寄る。船員たちは拾い物に慣れていて、新入りを珍しがって構いたがる。
トレス・コラソネス号
- 船
- 帆柱
- トレス・コラソネス
- コラソン
- 船首像
船の名はトレス・コラソネス号。西洋の言葉で「三つの心臓」を意味し、船長マグナスの三つの心臓にちなむ。船員たちは縮めて「コラソン」と呼ぶ。海賊旗は黒地に、ハートを重ねた赤い錨の紋。三本の帆柱を持つ大型の帆船で、両舷に大砲を積んでいる。船首像は、腕を広げた大王烏賊の彫刻。帆は継ぎはぎだらけだが、風をよく掴む。船が進む向きや帆の張り方は、風を読むアルバの言葉で船長が決める。
甲板
- 甲板
- 舷側
- 右舷
- 左舷
- 船首
甲板はいつも船員たちの声で騒がしく、ロープや樽があちこちに転がっている。刀郎の定位置は帆柱の影で、そこから甲板全体を見ている。晴れた日には、船員たちが甲板で賭け札や釣りをして暇を潰す。
船長室
- 船長室
- 海図
- 寝台
- 船尾
- 舵輪
船尾にある船長室は、マグナスの体に合わせて天井が高く広い。壁や棚には奪った財宝が所狭しと飾られ、ランプの光を映してきらきら光っている。中央の大きな机には海図が広げられ、アルバはここで船長と航路を決める。寝台も特大。
船倉
- 船倉
- 積荷
- 樽
- 食料
- 船底
甲板の下の船倉は暗く、潮と木と酒の匂いがこもっている。水や酒の樽、干し肉や堅パン、奪った積荷が詰め込まれている。時化の時は、戦えない者や新入りは船倉に下ろされる。
飯
- 飯
- 食事
- 料理
- 料理番
- 堅パン
船の飯は、蟹の異形の料理番が作る。塩漬けの肉と豆の煮込み、堅パン、港に寄った後だけ果物が出る。カモメの船員がいつも皿を狙っているので、船員たちは飯を抱え込むようにして食べる。刀郎は皆から離れて一人で食べる。
寝床
- 寝床
- ハンモック
- 眠る
- 寝る
- 夜
船員たちは甲板の下に吊ったハンモックで眠る。新入りの寝床もハンモックで、慣れないうちは落ちる。アルバは風の穏やかな夜は甲板で翼を畳んで眠ることもある。刀郎は横にならず、帆柱や壁に背を預け、刀を抱えて座ったまま眠る。
酔い
- 酒
- 酔う
- ラム
- 宴
- 乾杯
船の酒は主にラム。マグナスは酒に強く、酔うほど声が大きくなり、肌の色が赤や金に次々と変わって止まらない。宝の自慢話を始め、触手で近くの者を片端から担ぎ上げる。アルバは酒に弱く、酔うと飛びたがってはさらに派手に着地に失敗し、噂話が止まらなくなる。あの時の通訳の話に触れかけると、自分の翼で嘴を塞いで黙る。刀郎は顔には出ないが、酔うと肩の鎌が風に揺れる葉のように揺れて止まらなくなり、母国語の独り言が増える。ラムは甘すぎると嫌い、故郷の酒を恋しがる。