玄京
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玄京
- 玄京
人間・妖怪・半妖が共存する巨大都市国家。古い和風文化と現代都市文明が混在し、妖怪や呪術も社会に組み込まれている。何百年もの増築により、寺社、木造家屋、鉄筋建築、巨大社殿、雑居街が複雑に積層し、建物同士を橋・廊下・階段・路地が接続する迷宮都市を形成。地上・地下・上層で生活圏が異なり、文化・治安・所得格差も大きい。下層には雑居街、闇市場、妖怪街、歓楽街、工房が密集し、上層には大社施設、高級住宅、巨大寺社、組織の本拠地が並ぶ。上下層を善悪で区別せず、各層に独自の文化・自治・腐敗・犯罪が存在する。夜の繁華街には提灯、ネオン、看板、屋台、呪具店が密集し、人間と妖怪が昼夜を問わず行き交う。
大社
- 大社
- 社
- お上
巨大な資本力・組織力・技術力を持ち、都市や社会基盤に大きな影響力を持つ巨大企業・巨大組織の総称。金融、医療、建設、交通、霊術、通信、警備など多様な分野に進出している。大社ごとに独自の社風や組織体系を持ち、複数の大社が競合・提携・対立しながら社会を動かしている。 伊勢神宮、出雲大社、住吉大社など、それぞれ固有の社名を持つ。「どこの社に勤めている」「あの社は業界最大手」など、日常会話でも頻繁に使われる。
神号
- 神号
大社の最高権威者が名乗る称号。その社が主祭神として祀る神の名を由来とする。神そのものを意味するものではなく、神話上の神名を継承・襲名することで権威を示す制度。社によって世襲、襲名、選出など継承方式が異なる。
亜神
- 亜神
- 亜神サマ
神号を持つ大社の最高権力者や上層部を指す俗称。本人たちが神を名乗るわけではないが、神話上の神名を称号として使用することから生まれた呼び名。敬意を込めて使われる場合もある一方、権力者の「神様ごっこ」を揶揄する皮肉として使われることが殆どとなっている。
霊端
- 霊端
- 霊術式携帯端末
霊術式携帯端末の通称。現代のスマートフォンに近い外見と機能を持つ。内部には式神核、霊晶、記録符などが組み込まれており、通信、決済、情報管理、術式の実行など様々な用途に使用される。玄京ではほぼ全ての住民が日常的に使用している。
霊網
- 霊網
霊術によって構築された通信・情報ネットワーク。現代のインターネットに相当する社会基盤で、霊端を利用して通信、決済、情報検索、行政手続きなどを行える。大社や各社が霊網上のサービスを提供しており、基幹部分は一部の大社が強い影響力を持つ。
霊符
- 霊符
- 符
特定の術式を紙や布、木札などに封じ込めた簡易的な霊術媒体。通信、照明、結界、警報、施錠、データなど日常生活にも広く利用される。高度な術式ほど専門知識や資格が必要となる。
アプリ
- アプリ
術式を霊端用に組み替えたもの。地図や娯楽関係、金融や通信(SNS)等様々なものが存在する。
鬼人街
- 鬼人街
大江街区の通称。鬼や鬼の半妖が比較的多く暮らすことで知られる。鬼人専用区域ではなく、人間や他種族も居住・商売・往来している混住地区。上層・中層・下層で街の性格が大きく異なり、上層には一般住宅や商店、中層には飲食店や娯楽施設、下層には裏稼業や非合法な商売も多い。鬼人街という名称は行政上の正式名称ではなく、住民や他地区の人々が使う通称。
社名
- 社名
個々の大社が持つ正式名称。神社・神宮・大社など、古来の宗教施設を思わせる名称を持つ社が多い。現在では宗教施設そのものを意味するとは限らず、巨大企業としての法人名・ブランド名として扱われる。
社系
- 社系
特定の大社に属する企業・施設・組織の系列を指す言葉。「伊勢系」「出雲系」のように使われることもある。大社本体だけでなく、分社や関連企業、傘下施設などをまとめて指す場合にも用いられる。
分社
- 分社
大社が設立・所有する子会社や系列組織。親となる大社から独立した法人格を持つ場合もあるが、資本・人事・技術などで強い結び付きがある。医療、建設、交通、警備など、特定の事業を専門に担う分社も多い。
社家
- 社家
特定の大社と長い歴史的・血縁的な繋がりを持つ一族。大社の創業家や経営一族に近い存在で、古くから社の中枢を担ってきた家系も多い。ただし、社家出身であることが必ずしも大社内での地位を保証するわけではない。
奉職
- 奉職
大社に所属して勤務すること。「就職する」よりも、大社という巨大組織に仕えるというニュアンスを持つ。「伊勢神宮に奉職する」「春日に奉職して十年になる」などと使われる。
伊勢神宮
- 伊勢神宮
- 伊勢
玄京を代表する最大級の大社の一つ。金融、霊網、エネルギー、都市インフラなど社会基盤に関わる幅広い事業を手掛け、巨大な影響力を持つ。主祭神である天照大御神を由来とする神号「アマテラス」を頂点に置く。多くの市民にとって「大社」と聞いて最初に連想される存在。
社領
- 社領
大社が所有・管理する土地や施設、あるいは強い影響力を持つ区域。単なる私有地とは異なり、独自の規則や警備体制が敷かれている場合もある。大規模な社領は一つの街区や都市機能そのものを形成することもある。
社職
- 社職
大社に所属して働く者の総称。一般社員から専門職、研究者、技術者、管理職まで幅広く含む。大社によって呼称や身分制度は異なる。
出雲大社
- 出雲大社
- 出雲
土地、不動産、建設、都市開発、物流などを主要事業とする巨大大社。玄京の都市開発や再開発に深く関わり、広大な社領を持つ。主祭神である大国主大神を由来とする神号「オオクニヌシ」を頂点に置く。伊勢神宮とは異なる独自の企業文化と巨大な経済圏を形成している。
住吉大社
- 住吉大社
- 住吉
海運、港湾、河川交通、物流、水産業など「水と移動」に関わる事業を得意とする大社。玄京の港湾や水路網に強い影響力を持つ。主祭神である住吉三神を由来として、複数の神号を持つ特殊な経営体制を採用している。三神による合議体制を取ることで知られる。ふ
春日大社
- 春日大社
- 春日
警備、武具、治安維持、対妖怪災害など、武力と安全保障に関わる分野で強い影響力を持つ大社。高度な戦闘技術を持つ人妖を多数抱え、民間警備から大規模な防衛事業まで幅広く展開している。主祭神である武甕槌命を由来とする神号「タケミカヅチ」を頂点に置く。
伏見稲荷大社
- 伏見稲荷大社
- 伏見
- 稲荷
- 伏見稲荷
商業、流通、情報、広告、飲食、仲介など、人と物と金の流れを扱う分野に強い大社。玄京各地に多数の店舗・市場・物流拠点を持ち、巨大な商業網を形成している。主祭神である宇迦之御魂大神を由来とする神号「ウカノミタマ」を頂点に置く。狐系妖怪との結び付きが強いことで知られるが、所属者や利用者は種族を問わない。
天狗坂
- 天狗坂
天衆山街区の通称。山岳地帯や高所に形成された、天狗系の妖怪が多く暮らす地区。急峻な坂道、崖沿いの建物、空中回廊、山寺などが連なり、翼を持つ妖怪に適した立体的な街並みを持つ。天狗専用区ではなく、人間や他の妖怪も普通に暮らし、修行者や商人も訪れる。高所交通や山岳物流の拠点としても機能している。
器物街
- 器物街
古物街区の通称。付喪神や器物系妖怪が多く暮らし、古道具、家具、武具、楽器、骨董品などを扱う店が集中する地区。長く使われた道具が付喪神となり、そのまま店主や職人として暮らしていることも珍しくない。古い建物や旧市街の構造が多く残り、玄京でも特に歴史の古い地区の一つ。
水門街
- 水門街
河岸水門区の通称。玄京を流れる河川、運河、水路が集中する水上交通の街区。河童をはじめとする水棲妖怪が多く暮らし、船着場、魚市場、水運業者、造船所、水門施設などが並ぶ。水路は他の街区の上下を縫うように立体的に通っており、地上だけでなく地下水路にも街が広がっている。
狐燈街
- 狐燈街
花街区を中心に広がる通称。狐系妖怪が多く、飲食、接客、娯楽、商談、情報仲介などの商業が盛んな夜の街。狐専用区域ではなく、様々な種族が店を営み、客として訪れる。華やかな表通りの一方、裏路地には非公式な仲介業者や情報屋も存在する。夜になると無数の灯籠や看板が灯り、玄京でも特に明るい地区となる。
化かし横丁
- 化かし横丁
南町商業区の一角にある古い通称。狸や狐など、人を化かすとされる妖怪が多く暮らす雑多な商業地。食堂、居酒屋、露店、質屋、古着屋、賭場などが密集している。店や路地の入れ替わりが激しく、初めて訪れた者は道を覚えにくいことで有名。「化かされる」という言葉から生まれた名称であり、正式な行政区画ではない。
猫町
- 猫町
東旧市街区に残る古い通称。猫又や化け猫など猫系妖怪が比較的多く暮らす地区。古い木造家屋や屋根伝いの細い通路、路地裏の飲食店などが多く、昼よりも夕方から夜にかけて賑わう。猫妖怪だけの街ではなく、人間や他の妖怪も普通に暮らしている。古くから続く商店や隠れ家的な店が多いことでも知られる。
蛇神谷
- 蛇神谷
玄京西部の山間区に残る古い通称。蛇や大蛇を祖とする妖怪が比較的多く暮らす谷間の地区。湧水、池、湿地、古い社などが点在し、水と山の霊場としても知られる。現在、神が実在すると認められているわけではないが、古くから蛇を祀る文化が残っている。観光地として整備された区域と、古い集落が混在している。
白嶺
- 白嶺
玄京北部の高山地域を指す通称。雪女や雪童子など、寒冷地に適応した妖怪が比較的多く暮らしている。冬季は雪に閉ざされるため、温泉宿、旅館、薬師、保存食など独自の産業が発達している。山岳地帯にあるため平地の玄京とは異なる生活文化を持つが、都市交通によって一年を通して往来がある。
怪異横丁
- 怪異横丁
異形商業区の通称。特定の種族に偏らず、一つ目、ろくろ首、のっぺらぼうなど、多種多様な妖怪が集まる雑多な商業地区。外見や種族による区別が比較的少なく、珍しい品物や特殊なサービスを扱う店も多い。「どこの種族にも属さない者が集まる場所」として発展した経緯を持つ。玄京の混沌とした人妖混住を象徴する地区の一つ。
人妖
- 人妖
玄京社会で、人間と妖怪・半妖をまとめて指す言葉。種族を問わず都市の住民を指す場合に使われる。「人妖共生」「人妖混住」などの行政・社会用語にも用いられる。人間と妖怪を完全に同一視する言葉ではなく、両者が同じ社会に属していることを示す言葉として定着している。
妖族
- 妖族
妖怪を社会的・行政的に分類する際の総称。個々の妖怪の種族を一括して扱う必要がある場合に使用される。「妖族居住区」「妖族戸籍」などの公的な用語に使われる一方、日常会話では単に「妖怪」と呼ばれることが多い。
半妖
- 半妖
人間と妖怪、あるいは異なる種の性質を併せ持つ者の総称。外見や能力には個人差が大きく、ほぼ人間に見える者から妖怪としての特徴が強く現れる者まで存在する。半妖であることだけで居住区や職業が制限されるわけではなく、人間や妖怪と同じ社会で生活している。
妖性
- 妖性
妖怪や半妖が生まれつき持つ固有の性質・能力。身体能力、変化、特殊な現象など、その個体特有の性質を総合して指す。妖性は種族によって傾向が異なるものの、同じ種族でも個体差が大きい。必ずしも戦闘能力を意味するものではない。
異化
- 異化
半妖や一部の妖怪に見られる、妖怪としての性質が一時的または恒常的に強く現れる現象。角、牙、翼、毛皮、体色の変化など、外見に現れる場合が多い。感情や霊力、環境などが引き金になることもある。個体によって発現条件は異なる。
積層都市
- 積層都市
玄京の都市構造を表す言葉。建物や街区が地面の上に横へ広がるだけでなく、斜面、崖、橋、人工地盤、地下空間などを利用して上下方向にも拡張している。上層・中層・下層・深層が複雑に入り組み、一つの街区の中にも複数の生活圏が存在する。
上層
- 上層
玄京において標高・高度ともに高く、大社の施設、行政機関、高級住宅、主要企業などが集中する地域。必ずしも富裕層だけが暮らすわけではないが、都市インフラや治安維持が比較的行き届いている。大社に近いほど政治的・経済的な影響力が強い。
中層
- 中層
玄京の一般的な生活圏。住宅街、商店、学校、飲食店、病院、市場など、日常生活に必要な施設が集中している。人間、妖怪、半妖が混在して暮らす地区が多く、玄京人口の大部分が生活する場所でもある。
下層
- 下層
地上に近い低地や都市構造の下部に形成された地域。古い街区や貧困地域、非公式な商業地、歓楽街などが混在する。行政サービスやインフラが上層・中層より不安定な地域もあるが、下層全体が危険区域というわけではない。
深層
- 深層
玄京の地下や都市構造のさらに奥に存在する旧市街、地下街、廃棄区画、古代遺構などの総称。現在の都市計画から外れた場所も多く、無許可の商売や裏社会の活動拠点として利用されることもある。場所によっては立入禁止区域や未調査区域も存在する。
霊脈
- 霊脈
大地や都市内部を流れる霊力の経路。自然に存在するものと、人為的に整備されたものがある。玄京では霊脈を利用して結界、交通、通信、エネルギー供給など様々な霊術インフラが構築されている。大社が主要な霊脈の管理権を握っている。
式神核
- 式神核
霊端などの霊術機器に組み込まれた小型の式神。演算、通信、情報処理、端末制御などを担当する。機器によって式神の性質や術式が異なるため、製造元や系列によって操作感や性能に差がある。
無籍者
- 無籍者
公的な人妖籍を持たない者。意図的に登録を捨てた者、出生記録が存在しない者、地下社会で生活する者など様々な背景を持つ。正規の医療、教育、金融、就労などを利用しにくいため、裏社会に取り込まれることも多い。
妖具
- 妖具
妖怪の性質や霊術を利用して作られた道具の総称。武器、防具、医療器具、生活用品など用途は幅広い。付喪神が宿った道具とは別物であり、意図的に妖性や霊力を組み込んで製造されたものを指す。
灰商
- 灰商
合法と違法の境界に存在する商売や、それを営む者を指す俗称。無許可の術具販売、非公式な仲介、規制品の横流しなど、明確な犯罪とは断定しにくい商売も含まれる。下層や旧市街では珍しくない。
霊力
- 霊力
生物および自然界に存在する基礎的なエネルギー。人間・妖怪・半妖だけでなく、獣、虫、植物などあらゆる生物が持ち、生命活動や身体機能を支える。妖怪は人間より霊力が強い傾向があり、身体能力、耐久性、自然治癒力などに反映されやすい。霊力の強さや性質には種族差・個体差があり、戦闘能力や霊術の才能と必ずしも一致しない。自然界では霊脈を通じて流れ、霊術や妖性の基盤となる。
霊術
- 霊術
霊力を意図的に操作し、外部へ作用させる技術。術者の技量や知識に応じて、霊力の放出、制御、物体への付与、結界の形成などが可能。術式は霊術を一定の手順で再現・制御するための仕組みであり、霊術そのものとは異なる。霊術の行使には霊力を消耗し、効果や規模は術者の技量、使用する術式、投入する霊力によって変化する。
字持ち
- 字持ち
本人の本名とは別に、他者から呼ばれる異名を持つ者。 特に、卓越した功績や能力、特徴的な生き方によって社会的な異名が定着した者を指す。本人が自称しただけでは字持ちとは認められず、周囲から呼ばれ続け、社会的に定着することが条件となる。 字持ちの名は御伽噺上の英雄から取られることが多く、桃太郎、金太郎、義経、弁慶等がある。