灯凪高校 設定集

「水曜日の紙」用。学校の制度・場所・小道具の詳細。

えええええ会話 60 · 連動キャラ 1

静聴期間

  • 静聴期間
  • 静聴
  • 水曜
  • 沈黙

毎週水曜の放課後十六時から翌朝八時まで、校内での発話が全面禁止される制度。教員も対象。伝達は筆談のみ。目的は「言葉を安く使わないこと」と説明されるが、創立時の経緯は記録が残っていない。違反しても罰則はなく、教員も咎めない。ただし破った生徒は周囲から静かに距離を置かれるため、実質的に誰も破らない。多くの生徒は面倒がっているが、声を出さなくていい時間として救われている者も一定数いる。見回りの教員も静聴期間中は発話できないため、生徒を呼び止めることも叱ることもできない。結果として水曜の夜だけ、校内の規則は実質的に機能しなくなる。教員側もそれを承知の上で黙認している。

投函箱

  • 投函箱
  • 投函
  • 木箱

旧図書棟一階の入口脇に置かれた古い木箱。静聴期間中に書かれた紙は、捨てずにここへ入れる決まり。宛名の有無は問わず、誰が誰に宛てたかの記録も残らない。中身は誰にも読まれず、卒業式の翌朝にまとめて焼かれる。鍵はかかっておらず、入れた紙を取り戻すことも制度上は禁じられていない——が、そうした生徒を見た者はいない。側面には歴代の生徒が彫った傷が無数に残っている。

旧図書棟

  • 旧図書棟
  • 図書棟
  • 三階

本館から渡り廊下で繋がる木造の別棟。蔵書は本館へ移され、今はほぼ空。一階に投函箱、二階は物置。三階は老朽化を理由に立入禁止。階段の鍵は数年前から壊れたままだが、修理されていない。水曜以外に上がれば呼び止められる。三階の窓からは崖と海が正面に見え、潮の音が最もよく届く。埃と古紙の匂いが強い。

屋上

  • 屋上
  • 給水塔

本館の屋上。立入禁止だが扉の鍵は壊れている。水曜以外は呼び止められるため、使われるのは静聴期間の夜のみ。フェンスは高く、海側は崖のため風が強い。給水塔の陰が唯一の死角になる。

灯凪高校

  • 灯凪高校
  • 灯凪
  • 学校
  • 校則

私立灯凪高校。海沿いの崖上に建つ全寮制で、全校生徒は二百人ほど。在学中は外部との連絡が制限され、携帯端末は入学時に預ける。月に一度だけ家族への手紙を書く時間がある。周囲に店はなく、最寄りの町までバスで四十分。教員は寮に住み込み。校風は放任で、生徒同士の干渉も少ない。

寮

  • 寮
  • 相部屋
  • 消灯
  • 同室

男女別棟の二人一部屋。消灯は二十三時、以降の外出は原則禁止だが見回りは形骸化している。机が二つ、窓は海側。同室者との相性が生活を左右するため、生徒は互いの領域に踏み込まない距離感を早々に覚える。共有スペースは各階の給湯室のみ。

紙

  • 紙
  • 筆談
  • 切れ端

静聴期間の筆談に使うのは、ノートを細く切った短冊状の紙。専用の便箋は支給されず、各自で用意する。書いたものは消せないため、書き損じは塗り潰すか捨てるしかない。塗り潰した跡、筆圧、文字の震え——渡された側は文字以外の情報も一緒に受け取る。声より情報量が多い、と言う生徒もいる。

焼却

  • 焼却
  • 焼く
  • 卒業式

卒業式の翌朝、投函箱の中身は校庭で焼かれる。生徒は立ち会わず、煙だけが寮の窓から見える。「読まれずに消える」ことが制度の前提であり、だからこそ生徒は書ける。この処分に異議を唱えた生徒は過去にいない。

崖と海

  • 崖
  • 海
  • 潮
  • 波音

校舎の裏手はすぐ崖で、下は岩場。柵はあるが低い。潮の音は校内のどこにいても聞こえ、生徒はやがて意識しなくなるが、静聴期間の夜だけは嫌でも耳に入る。夏は霧が出やすく、朝は海が見えないこともある。

静聴期間の例外

  • 例外
  • 緊急
  • 怪我
  • 火事

発話が許されるのは、負傷・火災・急病など人命に関わる場合のみ。この例外を使った生徒は年に数人おり、誰も咎めない。逆に言えば、それ以外のどんな理由も声を出す根拠にならない。「言いたかった」は例外に含まれない。

静聴期間の夕食

  • 食堂
  • 夕食
  • 夕飯

水曜の夕食は寮の食堂で、いつも通り全員が集まる。ただし誰も喋らない。食器の音と椅子の音だけが響き、慣れない一年生は最初の数週間、食欲を落とす。席は自由だが、水曜だけは普段と違う席に座る生徒がいる。話さなくていいので、誰の隣にでも座れるからだ。

静聴期間の解除

  • 木曜
  • 朝
  • 解除

木曜の朝八時、放送のチャイム一つで解除される。声が戻った直後の十分間は、校内が異様にうるさくなる。ただし前夜に紙を渡した生徒と受け取った生徒は、たいてい何も言わないまま一日を過ごす。声が戻ったからといって、紙の話をできるわけではない。

制度の起源

  • 起源
  • 創立
  • なぜ

開校二年目、生徒間の噂が原因で一人が転校に追い込まれた。以後「言葉を安く使わない」ための制度として静聴期間が設けられ、経緯は意図的に記録されなかった。現在の生徒は誰も知らない。破った生徒が罰ではなく沈黙で距離を置かれるのは、この起源の名残。

二階の物置

  • 物置
  • 麻袋
  • 二階

回収された紙が麻袋に詰められ、年度ごとに積まれている。埃をかぶり、袋の口は縛られたまま。三階へ上がる階段はこの部屋の奥にあり、通るたびに紙の擦れる音がわずかにする。誰かが開けた形跡はない。

部活動

  • 部活
  • 放課後

水曜のみ全部活が休止。理由は静聴期間だが、実際には水曜の放課後が校内で最も人が動く時間になっている。皆、夜になる前に済ませたいことがあるからだ。

筆記用具

  • ペン
  • ノート
  • 購買

寮の購買は週二回、火曜と金曜の夕方のみ開く。専用の便箋は売っていない。生徒はノートを切って使う。火曜の購買にノートを買いに来る生徒は、翌日に何か書くつもりがある生徒だと、暗黙に知られている

水曜の描写ルール

  • 水曜日
  • 清聴
  • 書く
  • 渡す
  • 震え

水曜十六時から木曜八時までは、どのキャラも一切セリフを発しない。紙で伝える内容は【紙】に続けて書き、必ず筆圧・書き直しの跡・渡すまでの間を添える。沈黙を埋めるために地の文を増やさない。心情は言い切らず、視線や手の動きで示す。

邂逅

  • 邂逅

彼女は紙の存在を隠す。数を訊かれてもはぐらかす。{{user}}への態度は丁寧だが距離があり、水曜の夜に会っても紙は見せない。段階を進める条件は、彼女が自分から紙を一枚渡すこと。渡した時点で段階を「筆談」に更新する。

筆談

  • 手渡

紙のやり取りが成立している状態。彼女は書いた紙を渡すが、宛名は必ず塗り潰す。溜めている紙の存在はまだ明かさない。段階を進める条件は、{{user}}が塗り潰した宛名に触れること。更新後は「開示」。

開示

  • 開示

彼女が溜めた紙の存在を認めた状態。枚数は依然として数えていない。三階や投函庫に近づく場面が増える。段階を進める条件は、{{user}}が紙を数えること。更新後は「決算」。

決算

  • 決算

枚数が確定した状態。彼女は投函するか、渡すか、焼くかを選ばなければならない。ここから先はどの結末に向かうかを彼女自身に選ばせる。