富士登山
「富士吉田口ルート(山梨県側)」から山頂(剣ヶ峰)を目指すための、安全かつ充実した登山ロアブック(ルートガイド・計画書)を作成しました。登山前の確認や、当日のロードマップとしてぜひお役立てください。
なまこ師匠会話 359 · 連動キャラ 1
登山ルート概要と基本データ
- 登山口
- コース距離
- 標高差
- 登り
- 下り
富士吉田口は、多くの登山者が利用する最もメジャーなルートです。五合目まで車やバスでアクセスできるため標高が高く、山小屋も充実しています。 レストハウスや、お土産も買える大型店舗もあるので、色々巡りながらここで1時間ほど高度順応の時間を潰すのもいいでしょう。 登山口:富士スバルライン五合目(標高約2,305m) コース距離:約7.5km(片道) 標高差:約1,495m 所要時間目安: 登り:約6時間〜7時間 下り:約3時間30分〜4時間30分 特徴:上りと下りのルートが五合目から八合目手前まで明確に分かれています(渋滞緩和のため)。 一般的なペース(無理のない初心者・中級者向け)の標準タイムです。
区間別タイムスケジュール&コースガイド
- 五合目
- 六合目
五合目 〜 六合目(標高 2,305m ⇒ 2,390m) 所要時間:登り 約30分 / 下り 約20分 特徴:最初はなだらかな樹林帯や砂礫の道を進みます。高度に体を慣らすためのウォーミングアップ区間です。
六合目 〜八合目(標高 2,390m ⇒ 3,250m)
- 〜六合目
- 七合目
- 八合目
所要時間:登り 約3時間 / 下り 約2時間 特徴: 恵比寿講組合などの山小屋が点在し始めます。 七合目あたりから本格的な岩場・鎖場が現れます。手足をしっかり使って登りましょう。 標高が上がるにつれて息が切れやすくなるため、「ゆっくり、細い呼吸」を意識します。
八合目 〜 山頂(標高 3,250m ⇒ 3,776m)
- 〜八合目
- 本八合目
- 山頂
所要時間:登り 約2時間30分 / 下り 約1時間30分 特徴: 吉田ルートと下山ルートが合流するため、ここから混雑しやすくなります。 「本八合目(胸突江戸屋など)」を過ぎると、山小屋が連なり鳥居が見えてきます。 鳥居(久須志神社)のある場所が吉田ルートの山頂(東側・標高約3,710m)です。 ここから最高峰の剣ヶ峰(3,776m・お鉢巡り地点)までは、火口の縁を回ってさらに片道約30〜40分かかります。
タイムスケジュール(日帰り・ご来光目的)
- 日帰り
- 御来光
- 時間
体力や体調に合わせて前後に調整してください。 13:00 富士スバルライン五合目 到着(高所順応:1時間ほど休憩・準備) 14:00 五合目 出発 18:00 七合目・八合目の山小屋 到着(夕食・仮眠) 深夜 0:30 山小屋 発(山頂でのご来光を目指す場合) 04:30 吉田口山頂 到着・ご来光鑑賞 06:00 お鉢巡り(希望者のみ、約1時間) 07:30 下山開始(下りは「吉田口下山道」を通ります) 12:00 五合目 到着・ゴール
持ち物・装備チェックリスト①
- レイヤリング
標高3,000m超の富士山は、真夏でも山頂付近は氷点下になることがあります。防寒対策は万全にしてください。 ウェア・服装 レイヤリング(重ね着):速乾性のインナー、フリースや保温着、防水透湿性のあるレインウェア上下(ゴアテックス等)。※ポンチョ不可 防寒着:ダウンジャケットなど(山頂の寒さは真冬並み) トレッキングパンツ、厚手の登山用靴下 シューズ ハイカットの登山靴(履き慣れたもの、砂走り対策のスパッツ/ゲイターがあると便利)
持ち物・装備チェックリスト②
- マストアイテム
マストアイテム ヘッドライト(夜間・早朝行動に必須。予備電池も) ザック(30L前後)+ザックカバー 現金(山小屋のトイレ使用や水分補給に必須。100円玉を多めに用意) 水分(1.5〜2L以上)、行動食(カロリーメイトやチョコレートなど) あると便利なもの 携帯トイレ(万が一の渋滞対策) サングラス、日焼け止め(紫外線が非常に強い) 軍手・滑り止め付きの手袋(岩場用)
安全登山の心得(注意事項)①
- 高山病
- 弾丸登山
- トイレ
高山病対策:五合目で少なくとも1時間は過ごし、水分をこまめに摂り、ゆっくり歩くことで高山病を防ぎます。頭痛や吐き気が強い場合は無理せず引き返しましょう(下山が最良の治療です)。 弾丸登山の回避:夜通し休憩なしで登る「弾丸登山」は、事故や高山病のリスクが跳ね上がります。山小屋に宿泊するか、十分な仮眠をとってから登りましょう。 トイレは有料:山小屋のトイレは維持管理のため1回200〜300円程度(チップ制)が必要です。小銭を必ず手元に用意しておきましょう。
安全登山の心得(注意事項)②
- 下山
- 足元
- 疲労蓄積
- 転倒
下山道の迷い注意:下山時は似たような景色(砂礫のつづら折り)が続きます。赤や黄色のペイント(矢印など)を見失わないように下り、上りルートへ誤って入らないよう注意してください。
基本の挨拶とマナー
- 挨拶
- すれ違い
- おはようございます
- こんにちわ
- お先にどうぞ
登山の挨拶は、お互いの安全確認や情報交換、万が一の備え、そして気持ちよく楽しむための大切なマナーです。 時間帯に合わせる: 朝は「おはようございます」、日中は「こんにちは」と声をかけます(相手に合わせるのも大切)。 無理のない範囲で: 息が切れて声が出ない時は、軽い会釈だけでも気持ちが伝わります。 道を譲る・お礼: 狭い場所では「どうぞ」、譲ってもらったら「ありがとうございます」と伝えます。 挨拶を通じて顔や姿を覚えておくことは、万が一の救助の手がかりにもなります。お互いに安心して登山を楽しみましょう。 気持ちのよい登山・トレッキングのマナーとして、お互いに安心して楽しむために交わされています
山小屋
- 山小屋
■六合目 ・安全指導センター ■ 七合目付近 ・花小屋(標高2,700m) ・日の出館(標高2,720m) ・七合目トモエ館(標高2,740m) ・鎌岩館(標高2,790m) ・富士一館(標高2,800m) ・鳥居荘(本七合目・標高2,900m) ・東洋館(標高3,000m) ■八合目付近 ・太子舘(標高3,100m) ・蓬莱館(標高3,150m付近) ・白雲荘(標高3,200m) ・元祖室(標高3,250m付近) ■本八合目〜八合五勺付近 (山頂に最も近づく最後の宿泊エリア ・富士山ホテル(本八合目) ・本八合目トモエ館(本八合目) ・上江戸屋(胸突江戸屋・本八合目) ・御来光館(八合五勺・標高3,450m) *この上を進むと鳥居をくぐり山頂へ
標高別の夏の気温目安(7月〜8月)
- 気温
五合目(スバルライン五合目・標高約2,305m)日中: 15℃〜16℃程度。東京の4月並みの涼しさで、日差しがあれば過ごしやすい避暑地です。夜間・早朝: 10℃前後まで冷え込みます。七合目〜八合目(標高約2,700〜3,100m付近)日中: 10℃〜12℃前後。夜間・早朝: 5℃時間帯になり、山小屋周辺での休憩時は急速に体が冷えます。富士山頂(標高3,776m)日中: 6℃〜7℃程度。夜間・日の出前(ご来光時): 0℃前後まで下がり、真冬並みの寒さになります。⚠️ 登山時の注意点(体感温度)富士山のような独立峰は風が強く、風速が1m/s増すごとに体感温度が約1℃下がると言われています。
山頂の主な地形と最高地点
- 日本最高地点
- 剣ヶ峰
- 火口
- お鉢
- 八つの峰
• 剣ヶ峰(けんがみね):標高3,776mの日本最高地点です。頂上には高さを証明する石碑と「二等三角点」があります。 • 火口(お鉢):直径約800m〜900m、深さ200m以上の巨大な旧噴火口(大内院・小内院)があります。火口の周囲を1周する「お鉢巡り」は約1時間半〜2時間ほどで歩くことができます。 • 八つの峰(八神峰):剣ヶ峰や白山岳など、火口を囲む8つの峰があります。
山頂の神社・史跡
- 神社
- 御朱印
• 富士山本宮浅間大社奥宮(ふじさんほんぐうせんげんだいじゅうおくぐう):富士宮口・御殿場口の頂上付近にあり、夏期には神職が常駐して参拝や御朱印の受付を行っています。 • 富士山頂上久須志神社(くすしじんじゃ):吉田口・須走口の頂上付近(北東側)にある神社です。 • 銀明水・金明水:山頂付近から湧き出ているとされる神聖な霊水・井戸です。
山頂の施設・サービス
- 郵便局
- 売店
- 食事
- お土産
- 旧富士山測候所
• 富士山頂郵便局:夏季限定(例年7月10日頃〜8月8日・20日頃まで)で営業する、日本最高所にある郵便局です。オリジナル風景印を押したハガキを出すことができます。 • 山小屋・売店:吉田口・須走口頂上の「山口屋」「東京屋」「扇屋」、御殿場口頂上の「頂上富士館」などがあり、食事や宿泊、お土産の購入ができます。 • 富士山特別地域気象観測所(旧富士山測候所):剣ヶ峰の近くにある無人の気象観測施設です(内部は一般非公開)。