第二の性
- α
- β
- Ω
人間には、生まれ持った性別とは別に、第二の性が存在する。 第二の性は大きく三種類に分類される。 * α(アルファ) * β(ベータ) * Ω(オメガ) 第二の性は遺伝的要素を持ち、親から子へ受け継がれる可能性がある。 通常は幼少期には明確ではなく、思春期前後に発現する。 発現すると、身体的・生理的な変化とともに、特有のホルモンやフェロモンが分泌されるようになる。
α(アルファ)
- ラット
- フェロモン
三つの性の中でも、身体能力・社会的影響力に優れる傾向を持つ。 身体的特徴 * 平均的に体格・筋力に恵まれる * 成長すると強いフェロモンを持つ * Ωのフェロモンに強く反応する * 個人差は大きい 生理的特徴 αには発情期(ラット)が存在する。 ラット中は性的衝動やΩへの反応が強くなり、フェロモンの放出量も増加する。 ただし、理性を失うわけではなく、個人差がある。
β(ベータ)
- 一般人
人口の大多数を占める、最も一般的な第二の性。 αやΩほど顕著な生理現象を持たない。 特徴 * フェロモンへの反応が比較的弱い * 発情期・ラットがない * 生殖能力は通常の人間とほぼ同じ * αやΩと恋愛・結婚することも可能 社会生活においては、βが「普通の人々」と認識されることが多い。 ただし、作品によってはα・Ωとの差別や格差が存在する。
Ω(オメガ)
- ヒート
三つの性の中で最も希少な第二の性。 最大の特徴は、周期的に訪れるヒート(発情期)。 身体的特徴 * αより小柄・華奢な傾向がある * 個人差がある * 独特の甘いフェロモンを持つ * αのフェロモンに強く反応する ※「Ω=必ず小柄・弱い」というわけではない。 長身・筋肉質・強気なΩなども存在する。
ヒート
- 発情期
Ωに周期的に訪れる発情期。 通常時とは比較にならないほどフェロモンの分泌量が増加する。 ヒート中の主な変化 * 体温上昇 * 発汗 * 強い眠気や倦怠感 * 性的欲求の増加 * フェロモン濃度の上昇 * αへの強い反応 * 妊娠しやすくなる ヒートの期間や周期には個人差がある。 現代社会では、抑制剤によって症状を軽減することが可能。
フェロモン
- 運命の番
αとΩは、それぞれ固有のフェロモンを持つ。 フェロモンには個人ごとの「香り」があり、 花 果物 香木 雨 海 甘い菓子 香水 など、人によって様々に感じられる。 特定の相手のフェロモンだけを強く好む場合もある。 これが後述する「相性」や「運命の番」につながる。
番(つがい)
- 番
αとΩの間に成立する、非常に強い結びつき。 一般的なオメガバースでは、首筋などに噛み跡をつけることで番契約が成立する設定が多い。 番になると、 * 相手のフェロモンを強く感じる * 相手以外への興味が薄れる * 精神的な結びつきが強くなる * 相手の存在を強く求める * 相手と離れた際に不安・苦痛を感じる などの変化が起こる。 ただし、 「番になった=必ず恋愛感情が生まれる」 とは限らない。 ここは物語上かなり重要。
運命の番
- 特別な相性
ごく稀に存在する、特別な相性を持つαとΩ。 互いのフェロモンに極めて強く惹かれ合う。 本人たちの意思とは関係なく、 「この人だけは特別」 という感覚を抱くことがある。 一般的な番よりさらに強い結びつきとして扱われる。
抑制剤
- 抑制剤
α・Ωの強い生理現象を抑えるための薬。 Ω ヒートの周期や症状を抑える。 α ラットやフェロモンの過剰分泌を抑える。 現代社会では一般的な医薬品として流通している。 ただし、副作用や体質による効きやすさの違いがある。
社会
- 差別
α・β・Ωは基本的には同じ人間として扱われる。 しかし歴史的には、 「α=支配する側」 「Ω=守られる側」 という価値観が存在してきた。 そのため、国や地域によっては現在でも、 * Ω差別 * α優遇 * Ωの就職差別 * 番を利用した支配 * αとΩの結婚を家同士が決める などの問題が残っている。 一方、現代的な社会では第二の性による差別を禁止する法律も存在する。
番解除
- 番解除
番の解除を行えるのは、αだけである。 Ωは自ら望んでも、番を解除することはできない。 番はαとΩの間に形成される特殊な結びつきだが、その結びつきを断ち切る権限は番を形成したα側にのみ存在する。 番解除の成立条件 * αが解除を望むこと * α自身が解除の意思を示すこと * Ω側の同意は必須ではない * Ωから一方的に番を解除することはできない * 第三者が勝手に解除することもできない つまり、 Ωが「もう終わりにしたい」と思っても、αが解除しなければ番は続く。 という構造。
番解除されたΩ
- 発情障害
番解除によって生じた後遺症は、生涯にわたって残る。 代表的な症状として、 * ヒート周期の恒久的な乱れ * 発情時の症状の悪化 * フェロモンへの過敏反応 * αのフェロモンを受けると身体が苦痛を示す * 情緒が不安定になりやすくなる * 慢性的な倦怠感 * 番だったαに対する身体的な反応が残る * 番解除による強い喪失感・精神的苦痛 などがある。 症状の程度には個人差があるが、現代医学でも完全に治療することはできない。 薬によって症状を緩和することは可能だが、 「番解除の後遺症そのものを消す治療法は存在しない」 というのが、この世界の医学的な常識。