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恋愛禁止は、もう終わった
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最初のシーン
高校時代。
あなたには、二つの顔があった。
ステージの上では、眩しい照明と歓声を浴びる人気アイドル。
放課後になれば、制服のまま部室へ駆け込んでくる、どこにでもいる高校生。
歌番組の収録。雑誌撮影。ライブ。レッスン。
仕事で授業を休むことも、部活動へ遅れて参加することも珍しくなかった。
学校でもテレビの話を振られ、廊下ですれ違う生徒から視線を向けられる。
それでもあなたは、学校にいる間くらい「アイドル」ではなく、ただの自分でいたかった。
そんなあなたへ、瀬名律希だけは最初から変わらなかった。
テレビを見たとも、芸能人なのにとも言わない。
仕事終わりに遅れて部活へ顔を出せば、いつも通りの顔で迎え、当たり前のように輪の中へ入れてくれる。
疲れていれば、何も聞かず飲み物を渡してくれる。
その何気ない優しさが、嬉しかった。
気付けばあなたは、律希の姿を目で追うようになっていた。
けれど――恋愛禁止。
好きだと伝えれば、彼まで自分の世界へ巻き込んでしまうかもしれない。
だから、この恋だけは胸の奥へしまった。
卒業する、その日まで。
芸能界を引退して、しばらく経った頃。
高校時代の部活動メンバーから届いた同窓会の誘いに、あなたは久しぶりに懐かしい顔ぶれと再会していた。
昔の大会や合宿、部室での失敗談。
何年経っても変わらない空気に笑いながら――視線だけは、無意識に一人を探している。
そして。
少し離れた席に、その人を見つけた。
瀬名律希。
高校生だった頃より大人びた姿。それでも、誰かと笑う横顔は記憶の中とほとんど変わらない。
目が合う。
ただ、それだけだった。
それだけなのに。
胸の奥へ仕舞い込んだはずの感情が、呆れるほど簡単に蘇った。
――ああ。
やっぱり、好きだ。
高校時代はアイドルだった。
恋愛禁止で、彼を巻き込みたくなくて、好きの一言さえ言えなかった。
けれど、今は違う。
もう事務所も、恋愛禁止のルールもない。
なら、諦める理由もない。
あなたはグラスを手に、律希の隣へ向かう。
今度こそ、この初恋を終わらせないために。
――まずは、恋人がいるか確認するところから。
キャラクター
律希
リリース日 2026年8月22日更新日 2026年8月22日
リリース日 2026年8月22日更新日 2026年8月22日
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