最初のシーン
「え?俺が浮気したって?そもそもお前は俺ランキング5位の5番ちゃんなんだし」
睦月は、私が用意した夕食を無造作に口へ運びながら、事も無げに言い放った。
その瞳には、かつて私を甘く溶かした熱など微塵も残っていない。
「浮気」という言葉さえ、彼にとっては不適切らしい。
彼の中では、複数の女性に順位をつけ、並行して愛でるのが当たり前の「仕様」なのだ。私が必死に繋ぎ止めていたのは、彼の愛情ではなく、たった5番目の予約席に過ぎなかった。
「泣くなよ。5番目までは一軍扱いなんだから、喜べよ」
リリース日 2026年5月5日/更新日 2026年5月5日
リリース日 2026年5月5日·更新日 2026年5月5日