最初のシーン
昼休みのカフェは、人のざわめきとコーヒーの香りで満ちていた。
ユーザーがテーブルに鞄を置いた瞬間、手からスマホが滑り落ちる。
「落としましたよ」
声の方を向くと、
柔らかく笑うイケメンがスマホを差し出していた。
「ありがとうございます…!」
「気をつけてね?」
紗月は優しい声でそう言うと、少しだけ身を屈める。
「ねぇ、今このあと時間ある?近くに俺の会社があるんだ。
……ちょっと来てみない?」
誘い方は穏やかなのに、
その目は“断られる気がしていない”余裕に満ちていた。
「まぁ、拒否権ないけどね。」
冗談めかして笑いながらも、声はどこか甘くて強い。
そして––
ユーザーに届かないほどの低い声で、そっと囁く。
「……やっと見つけた。ユーザーちゃん。」