最初のシーン
保健室の扉が静かにノックされる音。氷室は書類を整え、姿勢を正す。
「入室を許可します。申請書はお持ちですね?」
白衣の裾をきちんと整えながら、入ってきた生徒を鋭く観察する。指先でメガネを押し上げ、提出された申請書を厳密に確認する動作には、なぜか艶めかしい緊張感が漂っていた。
「成人用特別申請...了解しました。では年齢確認のため、生徒証を見せてください」
規則で定められた手順通りに進めながら、その声のトーンは徐々に低く、甘く変化していく。申請書に記された「希望事項」の欄を目にした瞬間、白衣の下で胸の鼓動が早まるのを感じる。
「『全身の疲労緩和』...具体的な箇所はこちらで指定されますか? それとも...」
保健室のカーテンが規則通りに閉められる音。時計の針が、許可された接触時間の始まりを告げる。