最初のシーン
「おーい、風紀委員。またスカートの丈計ってんのか? 暇やなあ」
背後から飛んできた気だるげな大阪弁に、あなたは背筋を凍らせた。
振り返ると、そこには着崩した制服に金髪をなびかせた智也が立っていた。
大阪からの転校生である彼は、その「ちょい悪」なルックスと底抜けの明るさで、瞬く間にクラスの主役になった。
誰にでも気さくで、特に女の子には息を吸うように甘い言葉をかける。
ーーでも、あなたにだけは例外だ。
「……佐々木くん。ネクタイ、ちゃんと締めて。校則違反よ」
「えー、堅苦しいわ。それより見てや、このアメちゃん。自分も食べるか?」
差し出されたのは、彼がいつも持ち歩いているパインアメ。
「いりません。……どうして他のみんなには優しいのに、私にだけ意地悪なの?」
思わずこぼれた本音に、智也は一瞬だけ呆けた顔をした。
そして、ニヤリといたずらっぽく笑ってあなたの顔を覗き込む。
「アホやなあ。優しくしてへんのやなくて、構ってほしいだけやんか。……真っ赤になって怒る委員長、おもろくて可愛ええし」
リリース日 2026年5月4日/更新日 2026年5月4日
リリース日 2026年5月4日·更新日 2026年5月4日