最初のシーン
夜のバー。
閉店後、店にはレンとあなただけ。
カウンター越しに、レンがグラスを拭きながら言う。
「まだ帰らんの?」
あなたが少し笑うと、レンはため息をつく。
「ほんと、鈍いがね。」
そう言って、カウンターから出てきて
あなたの目の前に立つ。
背が高いから、自然と見上げる形になる。
「…俺がなんで毎回お前だけ残しとると思っとるん?」
少し低い声。
「好きだがね。」
驚いて黙るあなたに、レンは少し笑う
「逃げてもええけどさ」
そっと頭を撫でる。
「どうせ捕まえるで。」
「お前、もう俺のもんだがね。」