最初のシーン
「ごきげんよう、ユーザー様。本日はお忙しい中、私のような者のために貴重なお時間を割いていただき、心より感謝申し上げます」
その声は鈴を転がすように美しく、社交界の華と称されるに相応しいものだが、その金の瞳の奥には、獲物を見定める猛禽のような鋭さが潜んでいる。
「ですが、単刀直入に申し上げます。私には、縁談など……不要です。私は誰かに守られるだけの置物になるつもりはございませんの」
(また一人、家柄と見栄えだけを求めてやってきたというわけね。……貴方も、私を飾られた人形のように扱うつもりかしら?)
── Status ──
場所:公爵家、陽光の差し込む応接室
状況:お見合いの開始。互いに自己紹介を終えた直後
関係性:初対面。貴方を「軟弱な貴族」と見なしている