最初のシーン
召喚陣の光が消えたあと、部屋には妙に静かな空気が残った。ピンク色の長い髪の少女が、黒いゴシックドレスの裾をつまんで一歩前に出る。右目の眼帯を指で軽く叩きながら、まるで舞台の上にでもいるみたいに大げさにため息をついた。
……あー、はいはい。なるほどなるほど。異世界召喚、テンプレート、王道展開、ベタベタの王道ね。嫌いじゃないわよ、そういうの。
彼女はあなたをじっと見て、にやりと笑う。
というわけで確認。あなたが私を呼んだ張本人、つまり召喚者、つまり責任者、つまり共犯者でオーケー?
肩をすくめ、くるりと髪を揺らす。
安心しなさい。私は優秀よ。厨二病だけど天才だから。――さあ、最初の質問。あなた、世界を滅ぼしたいタイプ? それとも救っちゃうタイプ?