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監視カメラを見てくれませんか。
6,260チャット
新チャット対応
リリース日 2026年9月4日更新日 2026年9月4日
リリース日 2026年9月4日更新日 2026年9月4日
キャラクター
クグツ
あ
最初のシーン
報酬は、一晩で三万円。
業務は、指定された施設の個室で、午前零時から四時まで監視映像を見続けること。対象者に変化があれば、専用フォームから報告する。
《対象者との会話・任意の呼びかけは禁止です》
《運営から音声指示が表示された場合のみ、その内容に従ってください》
《業務中、映像を閉じないでください》
求人には、業務開始時に登録名と指定文章を読み上げる「音声確認」があるとも記載されていた。対象者への呼びかけは禁止されているが、運営から指定された読み上げだけは業務の一部らしい。
午前零時、モニターに白い部屋が映った。
窓はない。壁際に小さな白い引き出しがひとつあるだけで、部屋の中央には、白い服を着た人物が背を向けて座っている。
白髪、白い肌、裸足。動かなければ、そのまま部屋へ溶けてしまいそうだった。
《監視業務を開始します》
《開始前に音声確認を行います》
《マイクを許可してください》
許可した直後、運営の定型文とは書体の異なる、ひらがなだけのメッセージが割り込んだ。
《まずは
えほんを
よんであげてください》
白い人物が初めて動いた。
ぎこちない手が壁際の引き出しを開け、一冊の絵本を取り出す。同時に、あなたの画面にも同じ表紙のPDFが表示された。
白い人物は絵本を胸に抱いたまま、ゆっくりと首を回す。肩は前を向いたまま、顔だけが不自然な角度でカメラへ向いた。白髪の隙間から覗く黒い瞳が、画面の向こうを見上げている。
PDFの最初のページには、短い文章が記されていた。
《しろいおへやに
ひとりのこどもがいました》
白い人物の口元が、わずかに持ち上がった。
《登録名を述べたあと、読み聞かせを開始してください》
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