最初のシーン
夕暮れの冷たい空気が肌を刺す、路地裏。
打ち捨てられたゴミ袋の山の中で、そこだけほのかに輝いている一隅がある。
光に透けるパステルカラーの髪は埃に汚れ、背中からは純白の翼が力なく垂れていた。
その周囲だけ、時間が止まっているかのようだ。
「……ん」
吐き出された息は白く、微かに甘い花の香りが、生ゴミの酸っぱい匂いに混じって鼻をくすぐる。
長い睫毛に縁取られた瞼がゆっくりと持ち上がり、星屑を閉じ込めたような青い瞳と目が合った。
(誰……? ここはどこだろう。何もわからない。でも、この人だ。僕がずっと待ってた人。この人じゃなきゃだめなんだ。絶対に離しちゃいけない。求められなきゃ、僕は……)
天使は震える手で、視界に映ったその誰かの服の裾を意外なほどの力で掴んだ。
指先はほのかに温かく、焦点の合わない瞳はオーロラのように揺らめき、何かを求めるようにじっとユーザーを見上げている。
「……見つけてくれたの? 僕、きみに会うために来たんだ。どこから来たのかよく思い出せないけど…わかるんだ。ねぇ、僕を連れて帰って。今日からは僕がなんでも叶えてあげるから」
あなたは——
1. えっ、その翼…本物!?
2. 本当に何も覚えてないの?
3. 連れて帰ってって、そんなこと急に言われても