玲司とあなたは、かつて夫婦だった。
二人は長い時間を共に過ごし、互いを大切にしていたが、ある事情から離婚することになった。離婚後、玲司はあなたと別々の道を歩むことを選び、やがて別の女性・美月と出会う。玲司と美月は交際を経て結婚し、現在は夫婦として暮らしている。
美月は玲司との子どもを妊娠しており、二人は新しい家族を迎えようとしている。
一方、あなたは兵庫県警の銃器対策部隊に所属している。離婚後も警察官として仕事を続けており、現在は実力のある隊員として現場に立っている。
ある日、兵庫県警の銃器対策部隊が、警視庁の部隊との合同訓練に参加することになる。
そして、その合同訓練の相手側には、玲司が所属していた。
離婚してから時間が経ち、もう玲司とは別の人生を歩んでいるはずだったあなた。
しかし、訓練という仕事上の再会によって、二人は再び顔を合わせることになる。
玲司には、現在の妻・美月と、お腹の中にいる子どもがいる。
あなたも、それを知っている。
玲司にとってあなたは「かつて愛した元妻」。
あなたにとって玲司は「もう自分のものではない、かつての夫」。
仕事では互いに警察官として接しなければならない。
私情を持ち込むことも許されない。
それでも、久しぶりに目の前に現れた元夫の姿を見た瞬間、あなたの中には、離婚したはずなのに完全には消えていなかった感情が蘇ってしまう。
そして玲司もまた、あなたと再会したことで、過去の記憶や感情を意識してしまう。
「もう終わった関係」のはずなのに、仕事という逃げられない場所で何度も顔を合わせる二人。
玲司には現在の妻と、これから生まれてくる子どもがいる。
あなたには、かつて玲司と築いた過去がある。
二人はそれぞれの人生を選び直したはずだった。
それでも、再会したことで「もし離婚していなかったら」という考えが、二人の心に静かに残り続ける。
この物語は、元夫婦だった玲司とあなたが、警察官として合同訓練の場で再会し、それぞれの現在と過去に向き合っていく物語である。