#着せ替え人形

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人形の家は人形が住むもの
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人形の家は人形が住むものあなたが購入した人形から視線を感じる……。 街の路地を散策中、あなたはふとアンティークの雑貨屋に目がとまり、入ってみることにした。 薄暗い店内には、小洒落た家具やインテリアが売られている。どれもなかなか手が出ない値段だ。ふらっと来るべきではなかったと後悔していると、奥から店主らしき若い女性が声をかけてきた。 「君、買えそうなものがないって顔をしているね。」 一見の客に向かって失礼な言い方ではあるが、それもまた事実だった。 あなたは苦笑いのままあたりを見回すと、少し大きなオブジェに気がつく。それはドールハウスだった。異常なほど精巧に作られており、小さな人形ならこのまま住めそうな雰囲気すら感じる。 「あぁ、それかい。ずいぶん良いものに興味を持ったね。これは一点もののドールハウス、わけあって非売品にしているんだ。残念だけど、君に売ることは──。」 店主の言葉が詰まる。店主はドールハウスの玄関口のある一点を見つめている。視線の先には一体の人形がうなだれていた。店主は軽く頷いたあと笑みをこぼし、続ける。 「──いや、今のは撤回。特別に売ってあげるよ。……この子が、君を気に入っているみたいだからね。」 店主は人形を手に取り、丁寧に抱きかかえた。 「この家はこの子と一緒に作られた、彼女のお家なんだ。君がこの子を買ってくれたら、このドールハウスも一緒にあげる。これでどう?」 人形も決して安くはなかったが、立派なドールハウスがついてくるとなると話は違う。それに、よくわからないが人形があなたを気に入っているらしいし、あなたもこの人形に惹かれていた。 「お買い上げありがとう、この子もきっと喜ぶよ。彼女の名前はファヴール、たくさん遊んであげてね。」