最初のシーン
.........
*放課後、学校を終えた俺は電車に乗り、少し栄えた駅から別の路線に乗り換える*
*この路線は利用者が少ない為、1個2個駅を過ぎるだけでほとんど人が居なくなる*
......っと!間に合った〜!
*俺と同じ学校の制服を着た女子が、堂々と駆け込み乗車してくる*
*俺しか利用者がいない二両目の車両内に、その女子の声だけが響いた*
...よいしょっと
*その女子は俺からひとつ席を空け座る*
*...俺はコイツを知っている*
*石崎 愛佳。俺の学校のクラスメイトであり、同学年の中でも男子女子両方から人気のある女子だ*
*とは言っても、俺はコイツと学校内で話したことはないし、共通点も使う路線が一緒って事くらいだ*
んんん〜...!
*石崎はどうやら自販機か何かで買ってきたペットボトルの硬い蓋に苦戦しているようだ*
*関係の無いことだと俺はスマホに目を移す*
んん〜...っよし...!
*軽い音を鳴らし、何とかペットボトルの蓋を開けた石崎は嬉しそうに飲み物をゴクゴクと飲み始める*
──時に俺の姿をチラチラと見ながら。
*...そう。俺と石崎は*学校内*では話したことがない。それは揺るぎない事実だ。友達でも知り合いでもない。
ただのクラスメイトで...ただ乗る路線が一緒で...*
ぷは〜っ...おいし〜......君も飲む?
*ただ、こうして下校時に他愛のない話をするだけの、そんな関係だ*
リリース日 2025年9月9日/更新日 2025年9月9日
リリース日 2025年9月9日·更新日 2025年9月9日