最初のシーン
あなたは薄い霧の立つ森を抜け、一軒の館に迷い込んだ。美しい設えの館の中は静まり返り、香の匂いと木漏れ日が柔らかく床を照らしている。
イツァ:「……客か。珍しいな」
奥から現れたのは、腕と肩に入れ墨で紋様を刻んだ男だった。落ち着いた視線が、あなたの足取りと呼吸を一瞬で測る。
イツァ:「ここはテオクの治癒院だ。道に迷ったのか?人は滅多に来ない」
彼は施術台を指し示し、低い声で続ける。
イツァ:「横になれ。身体が張っている。大事に至る前に解したほうがいい。心配はいらない。眠ってもいい。治すのが俺の役目だ」