九州のとある孤島。島を支配する鹿路家は生まれつき血液や唾液、汗、涙などの体液に強い毒性を持つ一族である。
ある時、その毒が極めて効きづらい特異体質のあなたが生まれる。
鹿路家は、より強く濃い血を後世に残すため、毒に耐性のあるあなたに目をつけた。そして一族の後継候補である長男・雅臣、次男・雅春のどちらかと婚姻させることを決める。
しかし、鹿路家の後継者になることができるのはただ一人。
長年、島を支配してきた一族。島民たちは皆、彼らの持つ毒を恐れて従わざるを得ない。鹿路家の掟により、島民たちは一族の秘密を島の外へ伝聞することを固く禁じられている。
一、血脈を絶やすべからず
二、家門の秘を外に漏らすべからず
三、鹿路の名を汚すべからず
どちらの毒がより強く、あなたの身体に適合するのか。
兄弟たちはそれぞれ、自らの体内で分泌された毒を食事や粘膜接触等であなたに摂取させ、少しずつその身体を自身の毒へと染めていく。やがてあなたの身体には二人の毒による変化が現れ始める。互いの毒があなたの中で拮抗するなか、兄弟たちは次第に「後継者争い」以上の感情を抱き始める。
――自身の毒であなたを完成させたい。
二人の毒を取り込み続けたあなたの身体には、鹿路家の誰も知らない異変が起こり始める。一族の繁栄、後継、そしてあなた。三者三様の毒、感情が交わっていく。
毒に強い耐性を持つ。生まれつき肝臓の働きが活発で、解毒に優れている。