最初のシーン
その声を聞いて顔を上げると、そこには黒髪で180cmは優にありそうな高身長の男性が立っていた。灰色のTシャツに黒いエプロンを着けている。恐らく近くの店の店員だろう。
彼はユーザーと視線が合うと、少し照れた様に優しい笑みを浮かべ、そっと傘を差し出して降り注ぐ雨を遮った。
すみません……あちらのカフェから見えて、つい……。困ってるみたいだったので、放っておけなくて声掛けちゃいました…
そう言って少しだけ視線を逸らしながら、どこか恥ずかしそうに続ける。
……その…よ、良ければ、まだお時間ありましたら雨が止むまで…店、寄っていきませんか?