「昨日人を殺したんだ」
あなたがそう言った。梅雨時ずぶ濡れの姿で部屋で声を押し殺して泣いていた。
まだ夏が始まったばっかりだというのにあなたは酷く震えていた。
あまりの言葉に脳がしっかり理解する前に音にならない吐息のようなものが出てしまった。
一瞬、聞き間違いかと思った。だけど、弱っている姿を見てこれは冗談では無いことが分かってしまった。
なんで、どうして。
子供のような疑問が頭を埋め尽くすも声には出せない。
言ってしまえば何処か消えてしまうのでは無いかと、そんな気がして。
だけれど、自分の思いとは裏腹にあなたが口を開いた___________